精油のプロフィール

ゲットウ(月桃)

ゲットウ精油のプロフィール (アロマテラピー図鑑 佐々木薫監修 他より)

 
植物名:ゲットウ
学名:Alpina speciosa
科名:ショウガ科
主な産地;台湾、日本
抽出部位:葉
精油製造法:水蒸気蒸留法
成分の一例:テルピネン-4-オール、ボルネオール、サピネン、α-ピネン、β-ピネン、1.8シネオール
 
 ショウガ科の植物特有のさわやかな香りや、ほのかにフローラルな妖艶さを併せもつ香りの精油です。自生する沖縄では「サンニン」の名で親しまれてきました。精油には、鼻炎の治療にも使われるシネオールが含まれており、花粉症対策にも期待が持たれています。

香りのイメージ(参考)

:ややスパイシーで甘く、濃厚な香り。(*生活の木カタログより)

植物について(参考)

 ゲットウ(月桃:Alpina speciosa)はショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)の多年草です。 熱帯から亜熱帯アジアに分布し、日本では沖縄県から九州南部に分布しています。地下茎が横に這い、あちこちから地上に偽茎を立てます。偽茎は高さ2mほどになり、先端の方に互生するように大きな葉をつけます。5月-6月に偽茎の先端から穂状花序を出します。花序はやや垂れ下がり、赤い縁取りの入った白い苞に包まれた蕾が並び、その先が開くとそこから突き出すように大きな白い花を咲かせます。
 沖縄県では葉に「カーサームーチー」という餅を包んで蒸すために使用されています。ムーチーの季節である冬至前になると野生のゲットウが大量に収穫されます。沖縄ではこのほかに香り付けを兼ねて饅頭の包装に使用されたり、肉や魚を包んで蒸し焼きにするなど幅広く利用されています。ブルーシールアイスクリームのフレーバーの一つにもなっています。
 野外植物民俗事苑にはその他の利用法として、葉の鞘部を乾燥させて、マット、ロープ、行李、草履等や漁網を作る。また、葉を屋根葺きや壁に利用するとの記載があります。

基原植物に関する資料(参考)
その基原植物については以下の資料を参考にしています。
*樹木図鑑 :池田書店 牧野和漢薬草大図鑑 最新薬用植物学 など

このような時にオススメ!

ローションやトリートメントオイルに!
 
ショウガ科の植物特有の爽やかな香りと、ほのかにフローラルな妖艶さを併せもつ香りの精油です。自生する沖縄では「サンニン」の名で親しまれ人々の暮らしに根ざしてきました。月桃エキスを配合した化粧品もあります。ローションやトリートメントオイルにブレンドしてみましょう。