精油のプロフィール:ミルラ

目次
 
1.ミルラ精油のプロフィール
2.ミルラ精油の色、香りの特徴
3.ミルラ精油のオススメの使いかた
4.ミルラ精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について

1.ミルラ精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)

 

原料植物名:モツヤクノキ、モツヤクジュ
学名: Commiphora molmol  Commiphora myrrha
科名:カンラン科
産地:インド ソマリア  エチオピア 
精油製造法:水蒸気蒸留法
抽出部位:樹脂
成分の一例:オイゲノール、クミンアルデヒド、α-ピネン、リモネン
 
 樹皮にできた傷からにじみ出る樹液から得る、粘り気のある精油です。樹液ははじめ黄色ですが空気に触れると赤褐色に固まり樹脂となります。
 「新訳聖書」のイエス・キリスト誕生物語の中で、イエスにフランキンセンス(オリバナム/乳香)、黄金とともに捧げられたことで有名です。当時は金と同じほど高価で貴重でした。
 独特の辛みや苦みのある香りは、歯磨き剤などの香りづけとしても使われています。

2.ミルラ精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

香りの特徴:柑橘系 (アロマテラピー図鑑より)
 
:ややスモーキーな、樹脂のような(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストより)
 
:スモーキーで、軽く麝香を思わせる落ち着いた香り(生活の木カタログより)
 
:スパイシーな趣がある芳香性の高いエキゾチックな深みのある香り。
(*アロマ療法大全より)
 
:温かみのあるスモーキーな、ハーブ様、ウッデイーでドライな香り。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:ベースノート 
 
香りの強さ:中〜強
 

(3)色(参考) 

 
:黄色-緑色(*アロマ療法大全より)
 

(4)粘性(参考)

 
:粘性(*アロマ療法大全より)

3.ミルラ精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

ひび、あかぎれを改善するハンドクリーム。
 
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、湿布、トリートメント、アロマクラフト
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

気持ちを落ち着かせ、やる気を引き出す。

体へ

下痢や胃酸過多を改善する。
呼吸器系の痛みや炎症を和らげる。
免疫力を高め、風邪の初期症状をやわらげる。

肌へ

抗酸化作用によって、肌の老化を防ぐ。

 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 妊娠中、授乳中は使用を避ける。

4.ミルラ精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介 

 

特性(参考)

 
:記載なし (*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法)
 
:強壮作用 抗炎症作用 消毒作用 去痰作用 子宮機能促進作用 鎮静作用 駆風作用 刺激作用(特に肺臓) 通経作用 健胃作用 収れん作用 
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:感染症、抗ウイルス+++、殺寄生虫(回虫)、殺菌消毒
 ホルモン様、甲状腺変調、催淫
 抗炎症
 癒傷
(*フランス・アロマテラピー大全より)注Commiphora molmolについての記載、他に1種類記載。
 
:からだに対する作用
 抗菌、強い抗ウイルス作用、消炎、創傷治癒、細胞再生、収斂、ホルモンのバランス調整。
:精神に対する作用
 精神安定、心的外傷治癒、穏やかな元気回復作用、精神刺激。
(*アロマ療法大全より)
 
:抗ウイルス作用。ホルモン様作用、甲状腺機能調整作用 制淫作用、抗炎症作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

適用(参考)

 
:記載なし(*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法)
 
:萎黄病 口内炎 食欲喪失 潰瘍(口皮膚) 鼓腸 せき 鷲口瘡 痔疾 創傷 カタル 歯槽膿漏 粘膜白班 結核 歯肉炎 白帯下 下痢 消化不良
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:下痢、赤痢+++ウイルス性肝炎(その後遺症)
 気管支炎+
 皮膚潰瘍+
 甲状腺機能更新、性的興奮
(*フランス・アロマテラピー大全より)注Commiphora molmolについての記載、他に1種類記載。
 
:スキンケア にきび 間擦疹とその予防 床ずれとその予防 口内ケア イライラ、神経の緊張
(*アロマ療法大全より)
 
:下痢、甲状腺機能亢進、性的興奮を鎮める
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑