精油のプロフィール:ゼラニウム

目次
 
1.ゼラニウム精油のプロフィール
2.ゼラニウム精油の色、香りの特徴
3.ゼラニウム精油のオススメの使いかた
4.ゼラニウム精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について
5.ゼラニウム精油を使ったレシピ

1.ゼラニウム精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト2級より)

 
 
 
原料植物名:ゼラニウム
科名:フウロソウ科
産地の例:レユニオン島(フランス領)、エジプト、フランス、モロッコ
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、メントン
 
 
17世紀初頭南アフリカの喜望峰を航海した船員によりヨーロッパに持ち込まれ、その後香料生産のために南フランスのグラース地方で栽培がはじまり、19世紀後半にインド洋のレユニニオン島に渡りました。
 ゼラニウム精油はローズと共通する成分を含み、力強いローズのような香りがします。     

2.ゼラニウム精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

 
香りの特徴:フローラル系 (アロマテラピー図鑑より)
 
・バラのような、青みがかった、やや甘い香調(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストより)
・ハーブ系の香りの中に、ローズに似たフローラルさを併せもつ(生活の木カタログより)
 
:華やかでグリーンな癒し系の香りで、バラに似ている。
 (*アロマ療法大全)注ゼラニウム・ブルボンとして記載。
 
:ハーブの青臭い匂いにローズ様の香調と、奥深く濃厚なミントとシトラスの香りが背後に感じられる香り。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:ミドルノート 
 
香りの強さ:強
 

(3)色(参考) 

:明るい黄色〜緑色(アロマテラピー図鑑より)
 
:黄色-やや緑色(*アロマ療法大全)注ゼラニウム・ブルボンとして記載。
 
:無色(*アロマ療法大全)

3.ゼラニウム精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

肌へのさまざまな効果を生かしてスキンケアに使う。
 
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、湿布、アロマクラフト
低濃度で使用:トリートメント 
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

沈んだ気分をやわらげ、明るく盛り上げる。

体へ

ホルモンバランスをととのえ、月経前緊張症、更年期障害の症状をやわらげる。

肌へ

皮脂のバランスを整える。
しっしん、やけどの痛みや炎症をやわらげる。

 

このような時にオススメ!

・子育ての合間に
子供が眠ったあとなどに、やさしい香りで芳香浴やトリートメントなどを楽しみましょう。
・仕事が忙しい時に
オンとオフを上手に切り替え、自宅ではリラックスできるようにしたいもの。テイッシュペーパーを利用した芳香浴など、簡単な方法でアロマテラピーを楽しみましょう。
・更年期を迎えたら
芳香浴やフェイシャルスチーム、トリートメントなどリラックスするとともに美容に役立つものがよいでしょう。また手作り化粧品でセルフケアをしてもよいでしょう。
 (アロマテラピー検定テキスト1級より)
 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 刺激性があるため、低濃度での使用がおすすめ。
  • 妊娠初期、分娩前後の使用は控え、妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。

4.ゼラニウム精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介

 

特性(参考)

:内用
 強壮作用 収れん作用 止血作用 殺菌消毒作用 抗糖尿作用 駆虫作用 抗ガン作用(?)
:外用
 瘢痕形成(癒創)作用 殺菌消毒作用 鎮痛作用 寄生虫駆除作用 力をおいはらう作用
 (*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:強壮作用 消毒作用 癒傷作用 抗抑うつ作用 鎮静作用 癒創作用 止血作用 鎮痛作用 利尿作用 収れん作用 副腎皮質刺激作用 
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:鎮痙、弛緩+++
 抗炎症++
 鎮痛+
 強壮、収れん強壮、止血+++
 リンパ管強壮、静脈強壮++
 肝臓機能刺激促進、膵臓機能刺激促進+
 抗感染、抗菌、抗真菌++
(*フランスアロマテラピー大全より)ケモタイプ[ブルボン]その他変種、ケモタイプなど3種の記載あり
 
:からだに対する作用
 強い抗ウイルス作用、抗菌、抗真菌、滅菌(消毒)、免疫調節、リンパ流の促進、ホルモン調整、血圧調整、心臓循環系の調整と強壮と強壮、鎮静、鎮痙、鎮痛、スキンケア、創傷治癒、血腫溶解、皮膚と粘膜の微生物調整、防虫
:精神に対する作用
 精神力向上、調和、バランス調整、「心の慰め」
(*アロマ療法大全より)注ゼラニウム・ブルボンとして記載。
 
:穏やかな抗菌、抗真菌作用、肌に対するとても素晴らしい強壮作用、収れん作用、止血作用、穏やかな脾臓刺激作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

適用(参考)

:内用
 各種の衰弱(副腎皮質の欠陥症状) 下痢 胃腸炎 不正子宮出血、喀血(葉の煎剤を飲用) 糖尿病 尿路結石 不妊症(?) 蟯虫症、回虫症 ガン(?)
:外用
 乳房中の乳汁停滞 各種創傷、火傷、潰瘍 しもやけ アンギナ、口内炎、舌炎、アフタ 眼炎 顔面神経痛、帯状疱疹の疼痛 胃痛、腰痛 各種皮膚病(粃糠疹、乾燥性湿疹) シラミ寄生症 悪性腫瘍、子宮ガン(?) カをおいはらうため
(*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:胃痛 湿疹(乾燥性) 帯状疱疹(ペルペス) 咽喉痛 出血 乳房のうっ血 黄疸 シラミ症 糖尿病 潰瘍(体内、体外)神経痛(顔面) 火傷 神経の緊張 粘膜白班 ガン(子宮) 腎臓結石 白癬 眼炎 スキンケア 皮膚炎 下痢 舌炎 不妊症 口内炎 創傷 抑うつ症
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:神経性大腸炎、肝臓膵臓機能不全+++
 創傷、切り傷、潰瘍形成、皮膚萎縮線条(妊娠線など)(その予防)+++真菌性皮膚病++
 骨関節リウマチ+
 動揺、不安症+
 痔核、痔核性瘙痒症+++
(*フランスアロマテラピー大全より)ケモタイプ[ブルボン]その他変種、ケモタイプなど3種の記載あり
 
:免疫力低下 臓器に原因のない心臓循環系の障害 痔 リンパうっ滞 傷んだ肌、ストレスのかかった肌 にきび 間擦疹とその予防 床ずれとその予防 X線照射からの保護 人口肛門のケア(ストーマケア) 内出血 防虫、寄生虫除去(主に蚊と虱) 足の真菌症(水虫など) 「糖尿病性足病変」 水疱瘡 帯状疱疹 女性器の真菌症 乳房切除後の瘢痕ケア 更年期障害 ホルモンのアンバランス ストレス ターミナルケア(末期介護)
(*アロマ療法大全より)注ゼラニウム・ブルボンとして記載。
 
:ニキビ、打撲傷、破れた毛細血管の修復のためのトニック収れん剤、火傷、赤ら顔、切り傷、すべてのスキンタイプ、痔、オイリーや成熟肌のためのスキンケア用品などに外用で使用される。セルライト、胸部の怒張、浮腫、循環不全などのためのマッサージにも使用される。正常なホルモン分泌を起こさせるため副腎皮質の刺激剤や、更年期障害、PMS、神経の緊張やストレスなどに、香りの吸収で用いられる。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)その他7つの産地別の記載あり。

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑