精油のプロフィール:スイートマジョラム
目次
1.スイートマジョラム精油のプロフィール
2.スイートマジョラム精油の色、香りの特徴
3.スイートマジョラム精油のオススメの使いかた
4.スイートマジョラム精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
5.スイートマジョラム精油を使ったレシピ
1.スイートマジョラム精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)
植物名:スイートマジョラム
和名:マヨラナ
学名:Origanum majorana
科名: シソ科
種類:低木
産地の例:モロッコ、エジプト、チュニジア、コモロ
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:テルピネン-4-オール、サピネン、p-シメン、γ-テルピネン
地中海沿岸原産の多年性の植物です。「マージョラム」という名前の由来はラテン語の「Major(より大きい・重要な)」からきているなど、諸説あります。和名では「マヨラナ」と呼ばれます。
その暖かみのある香りは、ギリシャの愛の女神アフロディテから与えられたと言い伝えられています。
マージョラムは様々な種類があり、料理用のハーブとして、生葉、乾燥葉ともに肉料理•魚料理などに使用されます。
2.スイート・マジョラム精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:ハーブ系 (アロマテラピー図鑑より)
:すっきりした、ハーバルな、スパイシーな(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストによる。)
:どことなく温かみがあり、軽くスパーシーでしみとおるような香り(生活の木カタログより)
:暖かみのあるスパイシーで草を思わせる香り(*アロマ療法大全)
:温かみのある、薬草に似たアルデヒド様の、木の実の香りのようなウッデイな香り
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:ミドルノート
香りの強さ:中
(3)色(参考)
:淡黄色(アロマテラピー図鑑より)
:無色(*アロマ療法大全)
3.スイートマジョラム精油のオススメの使い方
使用の難易度:初級者向き
使い方(アロマテラピー図鑑より)
マッサージオイルに。ストレスを解消する。
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、トリートメント、湿布、アロマクラフト
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
不安や孤独感、ストレスをやわらげる。 |
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体へ
冷え性、筋肉疲労をやわらげる。 |
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便秘や下痢、消化不良の不調を整える。 |
月経痛や偏頭痛の痛みをやわらげる。 |
肌へ
小じわやくまを改善する。 |
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このような時にオススメ!
身体を暖めた時には、浴槽に湯をはり、精油1〜5滴を加えてよくかきまぜ肩まで浸かるように入浴する全身浴法はいかがでしょうか。
使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 妊娠初期、分娩前後の使用は控え、妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。
4.スイート・マジョラム精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:内用
強力な殺菌消毒作用 鎮痙作用 副交感神経緊張作用(副交感神経の緊張を強め、交感神経の緊張を弱める働き)、血圧降下作用(コージョルによる) 動脈拡張作用 感受性を鈍麻させ、鎮静させる作用(マージョラムエッセンスを多量に摂取すると、麻痺を引き起こす、カデアックおよびムニエによる) 駆風作用(腸の蠕動を促進する) 去痰作用 消化促進作用 制淫作用
:外用
癒創作用 強壮作用 鎮痛作用
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:緩下作用 血圧降下作用 鎮痙作用 強心作用 消化促進作用 鎮静作用 強壮作用 消毒作用 鎮痛作用 去痰作用 神経強壮作用 通経作用 駆風作用 制淫作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:抗感染、抗菌(グラム陽性菌;黄色ブドウ球菌、肺炎球菌にたいし、また大腸菌に対してそれぞれ活性を示す)、殺菌消毒++
神経強壮、強力な副交感神経強壮(血圧降下、血管拡張、鎮静、制淫)+++
鎮痛++
刺激促進、健胃、利尿
(*フランス•アロマテラピー大全より)その他ケモタイプ1種の記載あり
:からだに対する作用
抗菌、滅菌(消毒)、鎮痛、神経強壮(副交感神経)、鎮静
:精神に対する作用
精神力向上、鎮静、調和、バランス調整
(*アロマ療法大全)
;強い制淫作用があると考えられている。強い鎮痙作用、痛みを緩和する特性を備えた穏やかな利尿作用。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
適用(参考)
:内用
各種感染症候群 消化性痙縮(空気嚥下症)、呼吸痙縮 動脈炎症候群 不眠症、片頭痛、不安症、チック症 神経衰弱、精神不安定 鼓腸 性器の過敏
:外用
衰弱、虚弱(浴用) リウマチ痛 鼻かぜ
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:かぜ 神経の緊張 動脈炎 月経困難 性器の過度興奮 白帯下 高血圧 喘息 ヒステリー 鼓腸 疝痛 不眠症 消化不良
チック症 片頭痛 神経衰弱 頭痛 便秘
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:自律神経ジニトニー+++および甲状腺機能亢進ならびに以下の障害:心臓血管系(頻脈、過敏症、不整脈、苦悶、高血圧、失神);肺臓(呼吸困難);消化器(過塩酸症、胃十二指腸潰瘍、胃痛、大腸炎):性的(性器過敏、性的脅迫観念、エーテル常用癖);神経精神的(不安症、ストレス、試験前の動揺、神経衰弱、無力症、心拍、精神異常、不眠症、麻痺、癲癇、めまい)
疼痛:神経痛;リウマチ痛(筋肉リウマチ、関節症)+++
各種感染症:呼吸器(鼻かぜ、鼻炎、鼻咽頭炎、副鼻腔炎、気管支炎、耳炎、百日ぜき)、消化器(アフタ、下痢、赤痢、腸炎、ぶどう球菌症、大腸菌症)++
利尿+
抗リウマチ
(*フランス•アロマテラピー大全より)その他変種、ケモタイプなど6種の記載あり
:鼻炎 前頭洞炎、副鼻腔炎 中耳炎 気管支炎 神経炎(神経痛) 筋肉リウマチ 関節炎 自律神経失調症
(*アロマ療法大全)
:鈍ってしまった神経や、過度の甲状腺機能の異常が原因のによる筋肉の緊張の緩和、心臓血管の疾患、呼吸困難、性的困難、特に妄想、性器の興奮などの過度の性的欲求や、性的刺激に対する病的な反応、不安、ストレスなど精神的問題、不眠、めまい、癲癇性の発作に。外用でリウマチや筋肉痛に、呼吸器系の疾患に吸入として。内用で消化器系の障害に。その他、精神的苦痛や苦悩で苦しんでいる場合に、この香りな強い効果を示す。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑