精油のプロフィール:サイプレス
目次
1.サイプレス精油のプロフィール
2.サイプレス精油の色、香りの特徴
3.サイプレス精油のオススメの使いかた
4.サイプレス精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
5.サイプレス精油を使ったレシピ
1.サイプレス精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)

植物名:サイプレス
学名:Cupressus sempervirens
科名: ヒノキ科
産地の例:フランス、モロッコ、スペイン
抽出部位:枝葉と果実
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:α-ピネン、δ-3-カレン、δ-ガジネン
サイプレスは主に地中海地方沿岸や中東に分布しており温暖な地方に広く見られます。高さ20~30mにまで生育し、樹齢は50〜60年に達します。和名では「イトスギ」と呼ばれます。「天高く昇る聖木」として、寺院や墓地などに植えられています。また、南フランス地方では、冬に吹く冷たい北風から農作物を守るための防風林として植えられていました。
サイプレス精油は、ジュニパーベリーやヒノキと共通の成分が含まれ、森をイメージさせる香りがします。
2.サイプレス精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:樹木系 (アロマテラピー図鑑より)
:森林のような、清涼感のある、ヒノキのような (AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストによる。
:ウッディーで軽くスパイシーだが、すっきりしてリフレッシュさせる香り(生活の木カタログより)
:樹脂のような澄んだスパイシーな香り(*アロマ療法大全より)
:すっきりとしてフレッシュで、軽く、ウッデイーでオイリー、ふわりと浮かぶようなさっぱりとした香り。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:ミドルノート
香りの強さ:中
(3)色(参考)
:無色(*アロマテラピー図鑑より)
:透明-薄黄色(*アロマ療法大全より)
3.サイプレス精油のオススメの使い方
使用の難易度:初級者向き
使い方(アロマテラピー図鑑より)
皮脂を抑えるスキンケアに
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、トリートメント、湿布、アロマクラフト
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
気持ちを引き締め、冷戦な判断を促す。 |
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体へ
むくみを改善し、体を引き締める。 |
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ホルモンバランスを改善し、月経不順に働く。 |
肌へ
汗を抑え、ニキビ肌や脂性肌を整える。 |
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脂性肌をととのえる。 |
このような時にオススメ!
考えを整理したいときに、洗面器などに熱めの湯をはり、サイプレス精油を1〜3滴入れ手浴をします。(アロマテラピー検定公式テキスト1級2011年改定版)
使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 妊娠初期、分娩前後の使用は控え、妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。
4.サイプレス精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:内用
収れん作用 血管収縮作用および静脈強壮作用(H•ルクレールは、これがハマメリスをしのぐものであるとする) 鎮痙作用 制汗作用 抗リウマチ作用、利用作用 全体的なバランス回復作用(とくに神経系) 抗ガン作用(?)
:外用
血管収縮作用 デオドラント作用(足)
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:肝臓機能促進作用 消毒作用 鎮静作用 血管収縮作用(局部的) 制汗作用 デオドラント作用 収れん作用 鎮痙作用 利尿作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:プラスに帯電
静脈およびリンパのうっ帯除去+++
前立腺うっけつ除去++
強壮、神経強壮、腸強壮+
抗感染、抗菌、抗ミコバクテリア
(*フランス•アロマテラピー大全より)
:からだに対する作用
滅菌(消毒)、消炎、鎮掻痒、抗アレルギー、穏やかな収れん作用、血管収縮(毛細気管支領域は拡張させる)、鎮痙、うっ滞解消、鎮痛、穏やかなホルモン調節作用、防臭、防虫
:精神に対する作用
集中力向上、精神構造の健全化、バランス調整、精神力向上、心の問題解消
(*アロマ療法大全)
:抗感染作用 鎮痙作用 静脈のうっ血を緩和する作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)
適用(参考)
:内用
喀血 痔疾、静脈瘤 卵巣の各種障害(月経困難、不正子宮出血) 更年期障害 百日ぜき、痙攣生咳嗽 遺尿症(C•バービンによる) 流感 失声症 リウマチ 過敏、痙縮 悪性腫瘍(?)
:外用
痔疾 足の発汗
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:遣尿症 下痢 神経の緊張 ガン(?) 更年期(閉経期)の諸問題 スキンケア 肝臓障害 痔疾 赤痢 痙攣生の咳 歯槽膿漏 喘息 月経困難 出血 百日ぜき 月経痛 静脈瘤 リウマチ
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:膵臓機能不全(外分泌)、腸機能低下
前立腺腺種+++遺尿(夜尿)症++
気管支炎性のせき、百日ぜき、痙攣性のせき、結核性のせき、結核性のせき、肺結核、胸膜炎+++
静脈瘤、外出血および内出血、下肢の浮腫+++
無力症++
:百日咳 アレルギー性鼻炎(花粉症) 静脈瘤 痔 浮腫 セルライト 皮膚の痒み 防虫 足の異常発汗 リウマチ性疾患 注意集中障害 気分の変動
(*アロマ療法大全より)
:大腸炎や、腸の感染、前立腺のうっけつ、脾臓への刺激に
ジュリア•ローレスは、サイプレスオイルの用途にオイリースキンのスキンケア。リウマチのマッサージ、循環不良や気管支炎の吸入、月経や更年期の障害などをあげている。
このオイルは、ほとんどの場合マッサージで使用されるが、適切な管理のもとでなら内用することも可能である。
この香りは、特に愛する人を失ったり、関係の終焉などを迎えたときなどに慰めてくれ、変化を円滑に受け入れられるよう助けになってくれる。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑