精油のプロフィール(カモミール・ローマン)

目次
 
1.カモミール・ローマン精油のプロフィール
2.カモミール・ローマン精油の色、香りの特徴
3.カモミール・ローマン精油のオススメの使いかた
4.カモミール・ローマン精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について

1.カモミール・ローマン精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)

 
 
 
原料植物名:ローマンカモミール
学名:Anthemis nobilis
Chamaemelum nobile
科名: キク科
産地の例:イギリス、ハンガリー、フランス、イタリア
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:アンゲリカ酸エステル類(特徴成分)
      チグリン酸エステル類
 
 カモミール・ローマンは古くより薬草として用いられてきました。「カモミール」という名前は、古代ギリシャ人が「カマイメロン(大地のリンゴ)」と呼んでいたことに由来するといわれています。
 カモミール・ジャーマンと同様、花は一度乾燥させてから、水蒸気蒸留法にかけて精油を得ます。カモミール・ジャーマンも同じキク科の植物ですが、学名は属名、種小名ともに異なる多年草です。精油に含まれる成分にもそれほどの共通性はみられず、カマズレンもほとんど含まれていないため色はあまりついていません。
 花は一重や八重のものがあり、園芸用の品種には花をつけないものもあります。

2.カモミール・ローマン精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

香りの特徴:フローラル調 (アロマテラピー図鑑より)
 
:甘い、青臭い、リンゴのような (AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストによる。
 :カモミール・ジャーマンよりも芯に強さがあり、甘酸っぱさとハーブ調が合わさった香り(生活の木カタログより)
 
:暖かく柔らかなハーブの香りの中に乾いたフローラル系の趣がある。
(*アロマ療法大全より)

:フローラルでフルーテイーなアルデヒド様の甘い香り(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)
 
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:ミドルノート 
 
香りの強さ:中〜強
 

(3)色(参考) 

:淡淡黄色(*アロマテラピー図鑑より)
 
:澄んだ薄黄色(*アロマ療法大全より)

:薄いブルーから透明
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)

3.カモミール・ローマン精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

抗炎症、リラックス作用を生かした毎日のスキンケアローションに
 
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、トリートメント、湿布、アロマクラフト
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

悩みを抱えて沈んだ気持ちを励ます。
ネガティブな感情を抑え、心地よい眠りに誘う

体へ

頭痛、歯痛、生理痛、関節痛を和らげる。
消化不良や膨満感、便秘の改善に

肌へ

肌あれ、乾燥肌、ニキビ肌にも使える

 

このような時にオススメ!

 スキンケアに 洗面器などに熱めの湯をはり、カモミール・ローマン精油を1〜3滴入れて立ち上る蒸気を顔全体にあてる。目は閉じ、バスタオルなどで蒸気を逃さないようしましょう。(アロマテラピー公式テキスト1級 2011年6月改定版より)
 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 妊娠中、授乳中の使用は避ける。
  • キク科アレルギーの人は注意する。

4.カモミール・ローマン精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介

 

特性(参考)

:内用
 強壮作用 鎮痙作用 鎮痛作用 緩和な神経鎮静作用 食欲増進作用 刺激作用(白血球増加作用) 刺激作用(白血球増加促進作用) 胃の刺激作用、消化促進作用 抗貧血作用 駆虫作用 抗貧血作用 通経作用 癒創作用(腸の潰瘍•炎症) 殺菌作用(制菌作用) 解熱作用 発汗作用 利胆作用
:外用
 抗神経痛作用(リウマチ、痛風) 抗眼炎作用 抗炎症作用(癒創)作用
 (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)

:肝臓機能促進作用 抗痙攣作用 鎮痛作用 強壮作用 抗抑うつ作用 通経作用 駆虫作用 消化促進作用 発汗作用 駆風作用 消毒作用 脾臓機能促進作用 血管収縮作用(局部的) 神経強壮作用 癒傷作用 解熱作用 胆汁排出促進作用 癒創作用 健胃作用 鎮痙作用 利尿作用 抗炎症作用 鎮静作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)

:プラスに帯電、ついでマイナスに帯電
 鎮痙、中枢神経鎮静+++
 麻酔前麻酔+++
 抗炎症++
 抗寄生虫+++(ランプル鞭毛虫、鉤虫(十二指腸虫)
(*フランス•アロマテラピー大全より)

:体に対する作用
 抗真菌、消炎、強い鎮痙作用、鎮痛、緊張緩和、スキンケア、睡眠促進
:精神に対する作用
 強い鎮静と鎮痙作用、ストレス解消、精神力向上、抗うつ
(*アロマ療法大全より)

:カモミールジャーマンと区別しての記載なし
 (*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
 

適応(参考)

:内用
 片頭痛 神経痛(とくに顔面神経痛。ルコワント、H•ルクレールによる) 小児の歯生期の痛み 眩暈 更年期障害 不眠症 食欲不振 消化不良、鼓腸 胃潰瘍 腸潰瘍 小児の消化上の障害(下痢、胃腸の痙攣) 各種小児病 腸炎 貧血 肝臓および脾臓の充血 神経性抑うつ症、神経発作 過敏 痙攣 神経障害と結びついた月経困難、無月経 流感のときの腰痛、頭痛(H•ルクレールによる) 腸内寄生虫(回虫、蟯虫) 間欠熱、神経性発熱
:外用
 結膜炎 各種炎症生皮膚病 火傷、癤、粃糠疹、湿疹 各種創傷(小規模のものおよび感染症を生じたもの) 外陰瘙痒症、蕁麻疹 リウマチ痛 痛風 
 (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)


:アレルギー症 胃痛 黄疸 胃炎 いらだち 嘔吐 外陰部瘙痒症 歯肉炎 尿路結石 火傷 消化性潰瘍 熱病 痙攣 消化不良 ヒステリー 月経困難 腎炎 皮膚炎 月経痛 神経痛 貧血症 結膜炎 蕁麻疹 不眠症 下痢 癤 片頭痛 更年期(閉経期)の諸問題 疝痛 めまい 鼓腸 創傷 抑うつ症 葉生え期の痛み 大腸炎 リウマチ 歯痛 膣炎 耳炎 頭痛
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)

;神経炎、神経痛+
 神経性ショック+++
 神経性喘息+
 腸内寄生虫+++
 外科手術時+++
(*フランス•アロマテラピー大全より)

:スキンケア。特に敏感肌に効果的、月経前症候群、更年期症候群、小児の腹痛、心的外傷、ストレス、燃え尽き症候群、不眠、神経過敏、イライラ、不安
(*アロマ療法大全)

::カモミールジャーマンと区別しての記載なし
 (*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑