精油のプロフィール(ニアウリ)
目次
1.ニアウリ精油のプロフィール
2.ニアウリ精油の色、香りの特徴
3.ニアウリ精油のオススメの使いかた
4.ニアウリ精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
5.ニアウリ精油を使ったレシピ
1.ニアウリ精油のプロフィール(アロマ療法大全:モニカヴェルナー著ほかより

原料」植物名:ニアウリ
英名:Niaouli
学名: Meraleuca guinquenervia(真性ニアウリ)
科名:フトモモ科
種類:高木
産地の例:マダガスカル、ニューカレドニア
抽出部位:葉と枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:モノテルペン、セスキテルペン類
ニアウリは標高が18m程度に達するオーストラリア原産のフトモモ科メラルーカ属の常緑高木です。エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375の記載によれば、”この種には生理学状の形態が2つ存在しており、それぞれ真性ニアウリ(Meraleuca guinquenervia)、ニアウリ(Melaleuca viridiflora)と呼ばれている。”と記載されています。
アロマ療法大全によれば、この精油は”ゴメノール”と呼ばれ、1853年に紹介されていらい、多くの様々な疾患に対する治療薬であった、としています。このため、フランスアロマテラピー大全には様々な治療に対する適応が記載されています。
2.ニアウリ精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:樹木系 (アロマテラピー図鑑より)
:ニアウリ・シネオール:スッキリしたカンファー調のクリアな香り
ニアウリ・ネロリドール:甘く、しっかりとしたハーブ調の香り
(生活の木カタログより)
:甘いウッデイーな、ハーブ様でワックスのような香り。
(真性ニアウリとして記載;*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
:カンファーに似たハーブの趣の中にやや薬草のようで、ユーカリを思い起こさせる香り。
(Melaleuca vuridiflorとして記載;*アロマ療法大全より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:ミドル〜トップノート
香りの強さ:強
(3)色(参考)
:無色(アロマテラピー図鑑より)
:無色
(Melaleuca vuridiflorとして記載:*アロマ療法大全より)
3.ニアウリ精油のオススメの使い方
使用の難易度:慣れてきたら
使い方(アロマテラピー図鑑より)
風邪のときの芳香浴に使う。
適用可:芳香浴、トリートメント
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
頭脳を明晰にさせ、集中力を高める。 |
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憂うつな気分をやわらげる。 |
体へ
呼吸器系の痛みや炎症をやわらげる。 |
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関節の痛みをやわらげる。 |
肌へ
ニキビや吹き出物、水虫の治りを促す。 |
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このような時にオススメ!
・風邪の季節の芳香浴に!
ティートリーと似た働きをもつ精油です。原料のニガウリは、ニューカレドニアを代表するフトモモ科の植物です。
ティートリーよりも強い香りがしますが、刺激性が低く、穏やかな作用をするため、子供にも安心して使えます。風邪の季節にオススメです。
使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 刺激があるため、低濃度での使用がおすすめ。
- 妊娠中、授乳中の使用は避ける。
4.ニアウリ精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:内用
全般的な殺菌消毒作用、気管支および尿路の殺菌消毒作用
呼吸器系の粘膜の緩和作用
抗カタル作用
鎮痛作用
抗リウマチ作用
駆虫作用
:外用
組織の刺激作用(殺菌消毒および瘢痕形成(癒創)の両作用)
殺菌消毒作用
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:記載なし(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:抗感染、抗菌(腸内細菌にたいしてはほとんど活性がないか、不活性かのどちらかであるが、グラム陽性菌:黄色ブドウ球菌++++、肺炎球菌+、A群β型溶血性連鎖球菌+++、腸球菌++に対しては、以下のように活性があるか、きわめて高活性であるかのいずれかである)、抗ミコバクテリア(肺起源、尿生殖器起源、リンパ組織起源のコッホ菌+++、ハンセン桿)、抗真菌(カンジダに対して++から+++)、抗ウイルス+++(Lentsウイルスを含む)、抗寄生虫(形質胞体)および殺菌消毒
解熱
抗カタル、去痰+++刺激興奮、芳香による賦活
抗炎症+(α-1-グロブリン減少)、抗リウマチ、アレルギー反応の緩衝、鎮痛、抗瘙痒
抗高血圧
肝細胞機能刺激促進
静脈のうっ血++
結石溶解+
ホルモン様(下垂体、卵巣軸における作用、エストロゲン様作用ならびに、下垂体、精巣軸での働き)
皮膚強壮(局所的)
抗腫瘍(?)
皮膚保護
(シネオールケモタイプとして記載;*フランスアロマテラピー大全より)
:ホルモン様(下垂体、精巣軸への作用、催淫ならびに下垂体、副腎-皮質軸への作用、トーヌス(緊張度)の増大)+++
抗炎症(呼吸器および尿生殖器の粘膜における)
消化機能強壮、神経強壮(交感神経系の平衡回復)
抗高血圧
きわめて多様な病源にたいする抗炎症、抗菌(とくに黄色ブドウ球菌)抗ウイルス、抗寄生虫(アメーバ、条虫、マラリア原虫)
(ネロリドールケモタイプとして記載;*フランスアロマテラピー大全より)
:からだに対する作用
抗菌(グラム陽性球菌、黄色ブドウ球菌、A群とB群連鎖球菌)、滅菌(消毒)、抗ウイルス、抗真菌、消炎、鎮痛、喀痰溶解、去痰、細胞再生、皮膚の保護、皮膚の代謝促進、結合組織の安定、防虫(特に虫除け)。
精神に対する作用
精神力向上、心の問題解消、活力向上
(Melaleuca viridifloraとして記載;*アロマ療法大全より)
:殺菌作用、抗アレルギー作用、抗ウイルス作用
(真性ニアウリとして記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
:強力な抗感染作用、抗菌作用、ホルモンに似た働き
(真性ニアウリ(MQシネオリフェラ)として記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
:ホルモン様作用、催淫作用
(真性ニアウリ(MQネロリドリフォーラ)として記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
:抗感染作用
(ニアウリとして記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
適応(参考)
:内用
慢性の腐敗性気管支炎、肺結核
流感
百日ぜき、喘息
鼻炎、副鼻腔炎、耳炎
骨結核
腸内の各種感染症(腸炎、赤痢)
尿路の各種感染症(膀胱炎、尿道炎)
産褥期の各種感染症
リウマチ
腸内寄生虫
:外用
無緊張性創傷、各種潰瘍、火傷、痔瘻
鼻かぜ、喉頭炎、気管支炎、百日ぜき
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:記載なし(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:冠状動脈炎、心内膜炎、動脈炎、アテローム性動脈硬化症、血液凝固性過多症:静脈瘤++、痔核++、出血性痔核
慢性カタル性呼吸器感染症、副鼻腔炎+++、副咽頭炎、気管支炎+++:結核:眼瞼炎
陰部疱疹+++、尖圭コンジローム+、平面創+++、子宮頸部形成異常+++、外陰膣炎、白帯下性膣炎:繊維腫(一部の)++
非ホルモン依存性の乳がん(佐薬として)
扁桃炎、空気嚥下症、胃炎、十二指腸潰瘍、ウイルス性肝炎+++、肝小不全+、胆石、ウイルス性腸炎、下痢、コレラ、直腸ガン(佐薬として)
尿道炎および前立炎炎(5〜10%濃度にした精油を適注する)
乾癬、蚊の刺傷、フルンケル、真菌性皮膚炎、ハンセン病、重感染をおこした創傷および電気凝固法を施した創傷、しわ
「厚紙」状の皮膚(になるのを予防。放射線治療前鵜に局所適用する)
リウマチ様多発性関節炎
神経性抑うつ症(ウイルス感染が病院)
(シネオールケモタイプとして記載;*フランスアロマテラピー大全より)
:肝臓及び膵臓の機能小不全、ウイルス性肝炎、消化緩慢、潰瘍、寄生虫性腸炎
リウマチ様多発性硬化症++、関節症
副鼻腔炎
帯状疱疹、重感染をおこした湿疹
マラリア
高血圧
無力症+++
(ネロリドールケモタイプとして記載;*フランスアロマテラピー大全より)
:前頭洞炎、副鼻腔炎
気管支炎、百日ぜき、静脈瘤、下腿潰瘍、痔、口内ケア、口内炎、爪床の炎症と化膿、防虫、間擦疹とその予防
床ずれとその予防、X線照射からの保護とアフターケア、人工肛門のケア(ストーマケア)、
真菌症(カンジダアルビカンス感染症)水痘瘡、膀胱炎
(Melaleuca viridifloraとして記載;*アロマ療法大全より)
;アレルギー、気管支炎、喉頭炎、耳痛の緩和に
(真性ニアウリとして記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
:肺やリンパ系、カンジダ菌に対する抗真菌剤、抗ウイルス剤
陰部ヘルペス、コンジローム、皮膚組織の損傷、形成異常症、全ての膣の炎症や疾患、ホルモン依存症でないガン、尿道炎、前立腺炎に
(真性ニアウリ(MQシネオリフェラ)として記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
:肝臓、膵臓の障害、慢性関節リウマチ、重度の皮膚病に
(真性ニアウリ(MQネロリドリフォーラ)として記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
:気管支炎、テイートリーの代用として
皮膚がん、水痘、口唇ヘルペス、疱疹、ニキビ、回虫を含む多様な皮膚の疾患や感染に
(ニアウリとして記載:*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
安全上の記載(参考)
:記載なし(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:記載なし(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:禁忌:知られてないが、妊婦と幼児に適用する場合には慎重にすること
(シネオールケモタイプとして記載*フランスアロマテラピー大全より)
:禁忌:女性に対して用いる場合は慎重にすること)
(ネロリドールケモタイプとして記載*フランスアロマテラピー大全より)
:既知の副作用はない(*アロマ療法大全より)
:記載なし
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑