精油のプロフィール(クローブ)
目次
1.クローブ精油のプロフィール
2.クローブ精油の色、香りの特徴
3.クローブ精油のオススメの使いかた
4.クローブ精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
5.クローブ精油を使ったレシピ
1.クローブ精油のプロフィール (エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375:ジニーローズ著ほかより)

植物名:クローブ
英名:Clove
学名: Syzygium aromaticum syn. Eugenia caryophyllata
科名:フトモモ科
種類:高木
産地の例:インドネシア、マダガスカル、タンザニア、スリランカ、マレーシア
抽出部位:つぼみ
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:オイゲノール
クローブは、フトモモ科の植物チョウジノキ(Syzygium aromaticum、syn. Eugenia caryophyllata)の開花前の花蕾を乾燥させた香辛料の名前です。インドネシアのモルッカ群島原産で、日本では漢名に従って丁子(ちょうじ)、丁香(ちょうこう)とも呼ばれています。現在では世界中で栽培されており、常緑樹で10mほどの高さになります。クローブははるか昔の中国とインドの文献に記載があり、紀元前から殺菌・消毒剤に使われていました。中世には、クローブは金と同じ価値があり「スパイス戦争」の原因となったといわれています。
2.クローブ精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:スパイス系 (アロマテラピー図鑑より)
:強くスパイシーで、粉っぽく柔らかな香り。
(*アロマ療法大全より)
:辛くとてもスパイシーな香りで、ややなめし皮の匂いがするウッデイな香り。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:ミドル〜ベースノート
香りの強さ:強
(3)色(参考)
:淡黄色(*アロマテラピー図鑑より)
:黄色(*アロマ療法大全より)
3.クローブ精油のオススメの使い方
使用の難易度:上級者向き
使い方(アロマテラピー図鑑より)
歯が痛むときに、テイッシュに一滴落として嗅ぐと痛みがやわらぐ。
適用可:芳香浴、アロマクラフト
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
疲労から気力が衰えているときに刺激を与える。 |
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体へ
歯の痛みをやわらげる。 |
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口臭を抑え、予防する。 |
肌へ
抗菌作用がニキビ肌を鎮める。 |
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このような時にオススメ!
・ブレンドしてルームフレグランスに!
原料のクローブは釘のような形から「丁子(ちょうじ)」の名で知られ、はるか遠くからもその香りが感じられるとして「百里香」の別名があります。開花直前の蕾を乾燥させたものをスパイスとして料理やお菓子、飲料の香りづけに利用します。その魅力的で特徴ある香りは料理だけでなく、ポプリ、香水、お香などにも利用されています。
オレンジやレモンなど柑橘系の精油とのブレンドがおすすめです。
使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 刺激性があるため、低濃度での使用がおすすめ。
- 妊娠中、授乳中の使用は避ける。
4.クローブ精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:内用
刺激作用 分娩時の子宮強壮作用 強力な殺菌消毒作用 健胃作用、駆風作用 抗神経痛作用、腐食作用 鎮痙作用
催淫作用(?) 駆虫作用 抗がん作用
外用
寄生虫駆除作用 殺菌消毒作用 瘢痕形成(癒創)作用 鎮痛作用 腐食作用
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:記載なし(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:抗感染、広い作用を有する強力な抗菌(グラム陽性菌およびグラム陰性菌)+++、抗ウイルス+++、抗真菌++、抗寄生虫++、殺菌消毒
全身的刺激促進+++、神経強壮、子宮強壮、高血圧、かるい催淫、皮膚焼灼、歯髄の焼灼
抗腫瘍(?)
(*syn. Eugenia caryophyllataの名で記載:フランスアロマテラピー大全より)
:からだに対する作用
幅広い種類に効く強い抗菌作用、抗ウイルス、抗真菌、消炎、加温、血行促進、強い筋肉鎮痙作用と鎮痛作用、麻酔作用、免疫刺激、全身強壮、子宮強壮、消化促進
精神に対する作用
興奮、精神力向上、気分爽快
(*アロマ療法大全より)
:抗感染作用、抗真菌作用、全般的な刺激作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
適応(参考)
:内用
心身の衰弱(記憶喪失) 出産の準備 各種伝染病の予防(むかしはペストなどの予防に使われた) 消化不良、腸内異常発酵、下痢 鼓腸 肺の各種疾患(結核) 歯痛 インポテンツ(?) 腸内寄生虫 悪性腫瘍(?)
むかしは、頭痛、難聴、水症、痛風にこれが推奨されていた。
外用
疥癬 各種創傷、感染症を生じた創傷、下腿潰瘍 歯痛 角膜白班 狼瘡 かと衣魚(しみ)を追い払うため
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:記載なし(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:歯の各種感染症、歯痛+++、扁桃炎+++、ウイルス性肝炎+++、ウイルス性腸炎+++、細菌性大腸炎、コレラ、アメーバ赤痢++、痙攣性腸炎+++
膀胱炎、卵管炎、子宮炎+++
ウイルス性神経炎、神経痛+
帯状疱疹、神経中枢多発硬化症、ポリオ(灰白髄炎)、皮膚寄生中症、疥癬++、感染性座瘡
副鼻腔炎、気管支炎、流感、結核++
マラリア、汗疹(あせも)++
(*フランスアロマテラピー大全より)
:風邪、気管支炎、扁桃炎、口内炎、歯痛、腹部痙攣や膨満感などの消化障害、筋硬化、関節炎、関節痛、虚弱状態、月経困難、出産準備
(*アロマ療法大全より)
:歯の痛み止めや甲状腺の働きの調整、ある種のガンの治療
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
安全上の記載(参考)
:記載なし(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:記載なし(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:禁忌:知られていない(外用時には慎重にすること)
(*フランスアロマテラピー大全より)
:クローブオイルには、子宮運動を活発にする特性があるため、妊娠中は使用してはいけない。ただしボデイオイルに1〜2滴加えるだけなら問題はない。
(*アロマ療法大全より)
:重度の皮膚の炎症や、粘膜の炎症を起こすことがある。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑