精油のプロフィール:ベンゾイン
目次
1.ベンゾイン精油のプロフィール
2.ベンゾイン精油の色、香りの特徴
3.ベンゾイン精油のオススメの使いかた
4.ベンゾイン精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
5.ベンゾイン精油を使ったレシピ
1.ベンゾイン(安息香)精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)
原料植物名:アンソクコウノキ
学名:スマトラ安息香: Styrax benzoin
シャム安息香: Styrax tonkinensis
科名:エゴノキ科
産地の例:スマトラ安息香:インドネシア、タイ
シャム安息香:タイ、ラオス
抽出部位:樹脂
抽出方法:揮発性有機溶剤抽出法
成分の一例:スマトラ安息香:ケイ皮酸エステル(特徴成分)、バニリン
シャム安息香:安息香酸エステル(特徴成分)、バニリン
東南アジア原産で熱帯雨林に育つ高木です。樹皮に切り込みを入れると、そこから粘性のある樹脂が出て固まり、採油されます。
ベンゾインの精油にはバニラに共通する成分が含まれ、バニラのような甘い香りがします。粘性が高く通常は希釈されて販売されています。
香りを長くとどめるための保留剤として、フレグランスや石けんなどに広く利用されています。
2.ベンゾイン(安息香)精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:樹脂系 (アロマテラピー図鑑より)
:さわやかな、スパイシーな、樹脂のような香調(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストより)
:気持ちを穏やかにさせるほんのりした香り(生活の木カタログより)
:癒し系でバラによく似た香り(*アロマ療法大全より)
:甘くて、温かみのある香り。スパイシーでバニラの香り。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:ベースノート
香りの強さ:強
(3)色(参考)
:明るい茶色(アロマテラピー図鑑より)
:褐色がかった色(*アロマ療法大全より)
:褐色の樹脂 (*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
3.ベンゾイン(安息香)精油のオススメの使い方
使用の難易度:初級者向き
使い方(アロマテラピー図鑑より)
肌の炎症をやわらげるクリーム。テイッシュペーパーなどにたらして吸入。
適用可:芳香浴、スチーム吸入、アロマクラフト
低濃度で使用:沐浴、トリートメント
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
孤独感や喪失感をやわらげる。 |
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気持ちを明るく盛り上げる。 |
体へ
関節や気管支の痛みや炎症をやわらげる。 |
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気管支系の痛みを和らげる。 |
肌へ
あかぎれや乾燥肌に潤いを与える。 |
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使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 刺激性があるため、低濃度での使用がおすすめ。
- 妊娠中・授乳中は使用を避ける。
4.ベンゾイン(安息香)精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:記載なし (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法)
:強心作用 消毒作用 癒傷作用 去痰作用 鎮静作用 利尿作用 駆風作用 デオドラント作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:抗カタル、去痰
肺の殺菌消毒+
癒傷(瘢痕形成)
(*フランス・アロマテラピー大全より)
:からだに対する作用
抗微生物(特に酵母と真菌に対して強く、細菌に対しては低い)、防臭、防腐、酸化防止、鎮痙、バランス調整、消炎、創傷治癒、上皮形成、軽い去痰作用
:精神に対する作用
安心感と暖かさを与える、緊張緩和、不安解消
(*アロマ療法大全より)注シャムベンゾインとして記載
:抗カタル作用、去痰作用、肺の鎮痙作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
適用(参考)
:記載なし (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法)
:関節炎 せき ただれ 気管支炎 喘息 痛風 喉頭炎 疝痛 皮膚炎 精液漏 創傷
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:各種皮膚病、痤瘡、湿疹、乾燥、粃糠疹、創傷、やけど、しもやけ、潰瘍++
呼吸器のカタル性各種疾患+
(*フランス・アロマテラピー大全より)
:咳嗽 傷んだ皮膚と粘膜のケア にきび 強い汗の臭い X線照射からの保護とアフターケア 真菌症(カンジタアルビカンス感染症) 間擦疹とその予防
(*アロマ療法大全より)注:シャム ベンゾインとして記載
:ニキビ、湿疹、乾癬、呼吸器系の障害に。
内用(去痰、利尿作用)
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑