精油のプロフィール:ローズマリー

目次
 
1.ローズマリー精油のプロフィール
2.ローズマリー精油の色、香りの特徴
3.ローズマリー精油のオススメの使いかた
4.ローズマリー精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について
5.ローズマリー精油を使ったレシピ

1.ローズマリー精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト2級より)

 
 
 
植物名:ローズマリー
学名:Rosmarinus officinalis
科名: シソ科
産地の例:フランス、スペイン、モロッコ、チュニジア
抽出部位:葉と花
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:1.8-シネオール、カンファー、ボルネオール、酢酸ボルニル
 
 石灰質土壌の日当たりのよい山の傾斜地に旺盛に自生していています。学名の「Rosmarinus 」はラテン語で「海のしずく」を意味します。
 精油成分にはカンファーが含まれています。カンフルまたは樟脳ともいわれ、楠の葉や枝から得られ、古くから防虫剤の原料として用いられてきました。生育環境により数種のケモタイプがみられる精油のひとつです。

2.ローズマリー精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

 
香りの特徴:ハーブ系 (アロマテラピー図鑑より)
:スッとする清潔感のある香調(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストより)
 
:クリアですっきりとした、強いハーブの香り。(ローズマリー・シネオール:生活の木カタログより)
  
:気道の上部に入り込むような、フレッシュで気分を高揚させる香り。
(*アロマ療法大全より)
 
:カンファー臭のある、薬草的な香り
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:ミドルノート 
 
香りの強さ:中〜強
 

(3)色(参考) 

:淡淡黄色(アロマテラピー図鑑より)
 
:無色-薄黄色(*アロマ療法大全より)
 
:透明〜薄黄色 (*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)

3.ローズマリー精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

肩こり、筋肉痛をやわらげるトリートメントオイルに。
 
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、湿布、トリートメント、アロマクラフト
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

脳に刺激を与え、眠気を覚ます。

体へ

頭痛、偏頭痛、軽いめまいをやわらげる。

肌へ

肌のたるみやむくみを解消する。
フケをお朝え、毛髪の成長を促す。

 

このような時にオススメ!

・運動前のリフレッシュに
 朝早く起きて、散歩やジョギングなどを楽しむ前にルームスプレーをひと吹き。
・運動後の疲れた身体に
 運動後の疲労を翌日に残さないために、疲れた部分にセルフトリートメント。
・集中力を高めたいときに
 テストや試合の前など、集中力を保ちたいときには、すっきりした香りをハンカチやテイッシュペーパーなどにつけ、身につけていくとよいでしょう。
(アロマテラピー検定テキスト1級より) 
 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 妊娠中、授乳中の使用を避ける。

4.ローズマリー精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介 

 

特性(参考)

:全般的な刺激作用(ミント、メリッサ、サルビア、タイムと同様)、強心作用、副腎皮質刺激作用 血圧上昇作用(コージョル、カザルによる) 健胃作用 肺の殺菌消毒作用、鎮咳作用 制瀉(下痢止め)作用、腸内異常発酵防止作用 駆風作用 抗リウマチ作用、抗神経作用 抗痛風作用 利胆作用、催胆作用(動物に浸剤を静脈注射すると胆汁の分泌が倍になる。シャプロによる。またパルチュリエおよびルーセルの行った十二指腸への挿管試験による) 通経作用 脳刺激作用 利尿作用、発汗作用
:外用
 各種創傷、火傷の瘢痕形成(癒創)作用、溶解作用 駆風作用
(*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:肝臓機能促進作用 消化促進作用 通経作用 強心作用 消毒作用 頭部機能促進作用 駆風作用 神経強壮作用 発汗作用 血圧上昇作用 胆汁排出促進作用 副腎皮質刺激作用 健胃作用 胆汁分泌促進作用 癒傷作用 刺激作用 鎮痙作用 癒創作用 収れん作用 鎮痙作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:抗カタル、去痰+++、粘液溶解
 変動性のある感染症、殺菌(黄色ぶどう球菌+++、白色ぶどうキュキン++++、連鎖球菌++、大腸菌(各種:標準型++、クレブシエラ菌+、プロテウス菌+))、殺真菌(Candida albicans+++)
 (*フランス・アロマテラピー大全より)注ケモタイプのシネオール種についての記載、他に2種のケモタイプの記載。
 
:からだに対する作用
 抗菌(黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌)、抗ウイルス、強い滅菌(消毒)作用、抗真菌、消炎、喀痰溶解、去痰、鎮痛、血行促進、循環系と代謝系の活性化、皮膚の代謝促進。
:精神に対する作用
 興奮、記憶力強化、集中力向上
(*アロマ療法大全より)
注ケモタイプのシネオール種についての記載、他に1種のケモタイプの記載。
 
:去痰作用、抗菌作用、特にブドウ球菌や大腸菌を含む連鎖球菌などの病原菌に治して、抗カンジダ菌作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)注ケモタイプのシネオール種に対しての記載。他2種のケモタイプの記載あり。
 

適用(参考)

:内用
 衰弱(全身衰弱) 心身の過労(記憶喪失) 低血圧 インポテンツ 萎黄病、腺炎、リンパ性体質 喘息、慢性気管支炎、百日ぜき、流感 腸内の各種感染症、大腸炎、下痢 鼓腸 肝炎および閉鎖症に原因する肝臓障害、胆嚢炎、黄疸。または肝硬変、胆石 過コレステリン血症(血中のコレステロールの過多) 無緊張性消化不良(消化困難)、胃痛 リウマチ、痛風 月経困難(月経痛)、白帯下 片頭痛 神経性の各種疾患/ヒステリー、癲癇、麻痺の後遺症、四肢の衰弱 神経性の各種心臓障害 眩暈 失神
:外用
 各種創傷、火傷 リウマチ 筋肉痛 白帯下 シラミ寄生症、疥癬 全身疲労、小児の虚弱体質、視力低下(沐浴)
(*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:萎黄病 火傷 気管支炎 黄疸 かぜ 結核 疥癬 肝硬変症 月経困難 過コレステリン症 肝機能障害 下痢 鼓腸 喘息 動脈硬化 失神 疝痛 禿頭 消化不良 創傷 白帯下 シラミ症 胆石 ヒステリー 心悸亢進 胆嚢炎 百日ぜき 神経障害 痛風 片頭痛 衰弱 頭痛 流感 スキンケア 低血圧 リウマチ 精神疲労 てんかん
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺臓の冷え+++
 神経中枢多発性硬化症(佐薬として)
 発酵性腸炎
 膀胱炎
(*フランス・アロマテラピー大全より)注ケモタイプのシネオール種についての記載、他に2種のケモタイプの記載。
 
:風邪 中耳炎 細菌性気管支炎 低血圧 リウマチ性疾患 真菌症(カンジダアルビカンス感染症) セルライト 月経困難 妊娠中の吐き気 からだと心の疲労 病気の回復期
(*アロマ療法大全より)
注ケモタイプのシネオール種についての記載、他に1種のケモタイプの記載。
 
 
;耳炎、副鼻腔炎ー気管支炎ー肺につなかる感染症、耳、鼻、咽喉の全般の障害に。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)注ケモタイプのシネオール種についての記載。他2種のケモタイプの記載あり。

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑