精油のプロフィール:ユーカリ

目次
 
1.ユーカリ精油のプロフィール
2.ユーカリ精油の色、香りの特徴
3.ユーカリ精油のオススメの使いかた
4.ユーカリ精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について
5.ユーカリ精油を使ったレシピ

1.ユーカリ精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト2級より)

 
 
 
原料植物名:ユーカリ(ユーカリプタス)
学名:Eucalyptus globulus
科名:フトモモ科
産地の例:オーストラリア スペイン 中国 ポルトガル 
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:1,8-シネオール(特徴成分) α-ピネン リモネン
 
 通常50~60mですが100mを超える大きなものもあります。ユーカリと名がつく精油は数種類ありますが、「 globulus」種のものがオーストラリア原産のユーカリの中で最も代表的な品種です。
 ユーカリ精油の主成分である1.8シネオールは、別名「ユーカリプトル」とも呼ばれ、清涼感のある香りで化粧品や食品香料として広く用いられています。

2.ユーカリ精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

香りの特徴:樹木系 (アロマテラピー図鑑より)
 
 :スーッとする、シャープな、透き通った香調(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストより)
 
:フレッシュで清潔感の漂う、やや鋭い香り(生活の木カタログより)
 
:新鮮でカンファーに似た香り。(*アロマ療法大全より)
 
:シトラス系でハーブ様の、ほのかにシダの匂いの混じった草臭い香り
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:トップノート 
 
香りの強さ:強
 

(3)色(参考) 

 
:無色(*アロマテラピー図鑑より)
 
:無色(*アロマ療法大全より)

3.ユーカリ精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

芳香浴、風邪の初期症状に。
 
適用可:芳香浴、スチーム吸入、アロマクラフト
低濃度で使用:沐浴、湿布、トリートメント 
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

イライラした気分をリフレッシュ。
脳を刺激してクリアにし、集中力を高める。

体へ

風邪や花粉症の症状をやわらげる。
免疫力を高め、感染症を予防する。

肌へ

オイリーヘア、フケ症を改善する。

 

このような時にオススメ!

・目覚めをよくしたい朝に
 森林系の香りや柑橘系の香りを選びリフレッシュしましょう。
(アロマテラピー検定テキスト1級より)
 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 刺激性があるため、低濃度での使用がおすすめ。
  • 妊娠中、授乳中の使用は避ける。

4.ユーカリ精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介 

 

特性(参考)

:内用
 全般的な殺菌消毒作用(とくに気道、尿路) 呼吸器の粘膜の緩和作用 血糖低下作用(抗糖尿作用)(フォールズ、トラバットによる) 抗リウマチ作用 解熱作用 駆虫作用 刺激作用
:外用
 殺菌作用(2%濃度のユーカリエッセンスの乳液を噴霧すると、空気中のぶどう球菌の70%を殺すことができる) 寄生虫駆除作用 瘢痕形成(癒創)作用 伝染病および肺の疾患の予防作用 カをおいはらう作用
 (*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:引赤作用 刺激作用 デオドラント作用 去痰作用 浄血作用 癒傷作用 駆虫作用 消毒作用 癒創作用 血糖値降下作用 鎮痙作用 利尿作用 解熱作用 鎮痛作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:プラスに帯電
 抗カタル、去痰+++、粘液溶解+
 抗微生物、抗菌(ブドウ球菌+++、連鎖球菌、肺炎球菌;大腸菌++ないし+++)(尿生殖器起源のもの、ならびにクレプシエラ属のものは除外))、抗真菌(カンジダ++)、抗ウイルス、殺菌消毒
(*フランス・アロマテラピー大全より)
 
:からだに対する作用
 抗ウイルス、喀痰溶解、分泌促進(去痰)、解熱、血行促進
:精神に対する作用
 リフレッシュ、活力向上
(*アロマ療法大全より)
 
:強い抗カタル作用、去痰作用、抗菌作用、抗真菌作用
 粘液の粘性を取り除く。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

適用(参考)

:内用
 気道の各種疾患/急性慢性の気管支炎、流感、肺結核、肺壊疽、喘息、せき 尿路の各種疾患/各種感染症大腸菌症 糖尿病 各種の疾患および熱用/マラリア、チフス、麻疹(はしか)、猩紅熱、コレラ(猩紅熱麻疹に対する予防、ミルン法) リウマチ、神経痛 腸内寄生虫/回虫、蟯虫 片頭痛 衰弱 
外用:各種創傷、火傷。包帯用剤として用いると、患部を修復する結合組織の芽の形成を促す。 肺の疾患、流感(ミルン法) 副鼻腔炎 シラミ寄生症(サージェントおよびホーリーによる) カをおいはらうため
(*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:咽頭感染症 気管支炎 消化不良(弛緩性) 潰瘍(皮膚) 結核 猩紅熱 火傷 下痢 シラミ症 かぜ コレラ 腎炎(急性) カタル ジフテリア 神経痛 ガン(?) 出血 せき 喘息 糖尿病 膀胱炎 創傷 熱病 マラリア 帯状疱疹(ヘルペス) 白帯下 流感 胆石 はしか リウマチ 蓄膿症 副鼻腔炎 淋病 チフス熱 片頭痛 
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:扁桃炎++、鼻咽頭炎+++、喉頭炎、流感++、耳炎、副鼻腔炎+、気管支炎+++、喘息性気管支炎、気管支肺炎+
 感染線線炎+
 細菌性皮膚炎++、カンジダ性皮膚炎++
(*フランス・アロマテラピー大全より)
 
:風邪 気管支炎 前頭洞炎、副鼻腔炎 扁桃炎 中耳炎 発熱
(*アロマ療法大全より)
 
:風邪、インフルエンザ、副鼻腔炎、喉頭炎、気管支炎、皮膚のバクテリアによる炎症に。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑