精油のプロフィール:ペパーミント
目次
1.ペパーミント精油のプロフィール
2.ペパーミント精油の色、香りの特徴
3.ペパーミント精油のオススメの使いかた
4.ペパーミント精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
1.ペパーミント精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト2級より)

原料植物名:ペパーミント
学名:Mentha piperita
科名: シソ科
産地の例:アメリカ フランス オーストラリア インド
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:L-メントール(特徴成分)、メントン、1.8-シネオール、イソメントン 酢酸メンテル
ペパーミントの精油成分メントールを含み清涼感のある香りです。タバコ、菓子、薬品などのさまざまな用途に使用されています。また、ハーブテイーとしても愛飲されています。
2.ペパーミント精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:ハーブ系 (アロマテラピー図鑑より)
:スーッとする、刺激的な、クールな香調(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストより)
:歯磨きやガムでお馴染みの、強くしみとおるようなメントールの香り(生活の木カタログより)
:新鮮な香り(*アロマ療法大全より)
:オイルが新しいと、とてもミンテイーでピリっとしており、ハーブ様の背後にグリーン調の香りがする。 ハーブやグリーン調の香りは古くなると失われる。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:トップノート
香りの強さ:強
(3)色(参考)
:無色(アロマテラピー図鑑より)
:透明(*アロマ療法大全より)
(4)粘性
:低粘性(*アロマ療法大全より)
3.ペパーミント精油のオススメの使い方
使用の難易度:初級者向き
使い方(アロマテラピー図鑑より)
鎮痛のボディオイルに。
適用可:芳香浴、スチーム吸入、湿布、アロマクラフト
低濃度で使用:沐浴、トリートメント
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
怒りによる興奮や疲労した心を鎮める。 |
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脳を刺激して意識をクリアにさせる。 |
体へ
下痢や便秘、吐き気、乗り物酔いをやわらげる。 |
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呼吸器系の痛み、頭痛、歯痛、筋肉痛をやわらげる。 |
肌へ
ニキビや日焼けの炎症を鎮める。 |
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かゆみをおさえる。 |
このような時にオススメ!
・運動前のリフレッシュに
朝早く起きて、散歩やジョギングなどを楽しむ前にルームスプレーをひと吹き。
・運動後の疲れた身体に
運動後の疲労を翌日に残さないために疲れた部位にセルフトリートメント。
・部屋の空気をさわやかに
食事のにおいが残っていたり気づかぬうちに不快なにおいがこもったときは、芳香浴で香りを楽しみリフレッシュするといいでしょう。
(アロマテラピー検定テキスト1級より)
使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 刺激性があるため、低濃度での使用がおすすめ。
- 妊娠中・授乳中は使用を避ける。
4.ペパーミント精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:内用
神経系の刺激作用、全般的な強壮作用 健胃作用 鎮痙作用(胃痙攣•疝痛) 駆風作用 全般的な殺菌消毒作用(とくに腸内) 弱い鎮痛作用(腸) 通経作用 去痰作用 駆風作用 かるい催淫作用 緋乳阻止作用 多量を摂取した場合、眠りを妨げる作用
:外用
殺菌消毒作用 寄生虫駆除作用 鎮痙作用 鎮痛作用 カをおいはらう作用
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:肝臓機能促進作用 解熱作用 胆汁排出作用 強心作用 健胃作用 鎮痙作用 去痰作用 抗炎症作用 鎮痛作用 駆虫作用 収れん作用 通経作用 駆風作用 消毒作用 頭部機能促進作用 血管収縮作用 神経強壮作用 発汗作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:プラスに帯電
抗感染、殺菌、殺ウイルス(抗アマリル+++)、殺真菌、殺寄生虫
強壮および刺激促進+++:強心、血圧上昇、子宮強壮、腸強壮、消化機能刺激促進(健胃、肝臓の細胞を再生させる肝臓強壮、胆汁流出促進、胆汁分泌促進、膵臓刺激促進):神経強壮(およびその平衡回復)
抗カタル、去痰、粘液溶解
鎮痛、麻酔+++
腸および泌尿器の抗炎症
前立炎のうっ血除去
ホルモン様、月経促進(卵巣機能調整)
(*フランス・アロマテラピー大全より)
:からだに対する作用
抗菌(特に黄色ブドウ球菌)、抗ウイルス、抗真菌、消炎、抵抗量増強、鎮痙、駆風、消化促進、解毒、浄化、細胞再生、上皮形成、肉芽形成促進、鎮痛、血行促進、解熱、発汗、加温、冷却。
:精神に対する作用
リフレッシュ、心の問題解消、集中力向上
(*アロマ療法大全より)
:冷却作用、殺ウイルス作用、強壮作用、特に心臓、脳、膵臓に対する刺激作用、多少ではあるが前立腺のうっ血除去、卵巣からのホルモン分泌を調整するホルモン様作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
適用(参考)
:内用
全身疲労 消化器の無緊張症、消化不良 胃痛 空気嚥下症(マーシャルによる) 胃痙攣、疝痛(トウルーソーによる) 鼓腸、下痢、コレラ 胃腸性中毒 消化不良性の口臭 肝臓の各種疾患 神経性嘔吐(トウルーソーによる) 心悸亢進、眩暈 片頭痛、振顫、麻痺 少量月経、月経困難 インポテンツ 喘息、慢性気管支炎(去痰を促進) 結核(L•セプランジュによる) 腸内寄生虫
:外用
疥癬 喘息。気管支炎、副鼻腔炎 片頭痛、歯痛 カをおいはらうため
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:胃痛 嘔吐 悪心 疥癬 消化不良 頭痛 かぜ ショック 熱病 気管支炎 心悸亢進 白癬 結核 神経障害 ヒステリー 月経困難 神経痛 皮膚炎 下痢 精神疲労 副鼻腔炎 口臭 せき 片頭痛 喘息 麻痺 鼓腸 疝痛 めまい コレラ 歯痛 瘙痒症 流感 失神 胆石
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:肝臓膵臓機能不全+++、消化不良、嘔吐、乗物酔い
空気嚥下症、腸内ガス過多、ウイルス性肝炎、肝硬変、肝臓疝痛、炎症性腸炎、痙攣性腸炎、潰瘍、胃腸無緊張症、胃痛、腸痛、黄熱病
膀胱炎、前立腺炎、腎臓疝痛
自律神経ジストニー、無力症、片頭痛、頭痛+++
帯状疱疹、ウイルス性神経炎(視神経の炎症も含む)、神経痛、座骨神経痛++
瘙痒症(蕁麻疹、湿疹)++
分娩
鼻炎、副鼻腔炎、耳炎、咽頭炎
視覚障害(循環性)、過敏症、失神
(*フランス・アロマテラピー大全より)
:風邪 気管支炎 発熱 頭痛 片頭痛 にきび、皮膚の汚れ スポーツによる外傷 創傷 火傷 口内ケア 胃腸痙攣 吐き気 術後の吐き気 妊娠注の吐き気 からだと精神の疲労 疲労、気力低下 集中困難
(*アロマ療法大全より)
:肝臓や膵液分泌の機能不全、鼓腸、ゲップ、頭痛、片頭痛、座骨神経痛などの神経痛、膿状(かゆくて匂いのある)湿疹に。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑