精油のプロフィール:フランキンセンス

目次
 
1.フランキンセンス精油のプロフィール
2.フランキンセンス精油の色、香りの特徴
3.フランキンセンス精油のオススメの使いかた
4.フランキンセンス精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について
5.フランキンセンス精油を使ったレシピ

1.フランキンセンス精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)

 
 
 
植物名:ニュウコウジュ
学名:Boswellia carteri Boswellia thurifera
科名: カンラン科
種類:低木
産地の例:ソマリア、エチオピア、ケニア
抽出部位:樹脂
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:αーピネン、リモネン、pーシメン、ボルネオール
 
 暑く乾燥した地域に育つ樹木です。
 イエス・キリスト誕生物語の中でイエスに黄金、ミルラ(マー/没薬)とともにささげられたことで有名です。当時は金と同じほど高価で貴重でした。
 幹の表面を削ると樹脂が流れ落ちます。はじめは乳白色で粘性のある液体ですが、空気に触れると固まり、それを削って採集します。
 樹脂そのものの香りは弱いですが、香として焼くと独特の強い香りがします。

2.フランキンセンス精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

香りの特徴:樹脂系 (アロマテラピー図鑑より)
 
:さわやかな、スパイシーな、樹脂のような香調(AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストより)
 
:気持ちを穏やかにさせるほんのりした香り(生活の木カタログより)
 
:アデン種は森林の中にいるような癒し系でテルペンチン(松ヤニ)に似た官能的な香り。エルトリア種は樹脂のほのかな香りをしたためた充実した癒し系の甘い香り。
(*アロマ療法大全より)

:広がりのある、サッパリとしてドライでウッデイーな、針葉樹様でいて フルーデイーでピリットしたスパイシーな香り。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:ベースノート 
 
香りの強さ:中
 

(3)色(参考) 

 
:薄淡黄色(アロマテラピー図鑑より)
 
:無色-薄黄色(アロマ療法大全より)

:薄い緑色がかった黄金色
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)

3.フランキンセンス精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

しみ、たるみ改善のクリームに。風邪の初期に吸入するのもよい。
 
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、トリートメント、湿布、アロマクラフト
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

悲しい心を慰め、不安をやわらげる。

体へ

体を温め、冷え性を改善する。
咳や気管支炎をやわらげる。

肌へ

老化した肌を活性化させる。
しわやたるみを改善させる。

 

このような時にオススメ!

気持ちを落ち着けたいときに、マグカップやボウルに熱湯をはり、精油を1〜2滴入れ芳香浴法で精油を拡散して楽しみましょう。(アロマテラピー公式検定テキストより)
 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 妊娠初期、分娩前後の使用は控え、妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。

4.フランキンセンス精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介 

 

特性(参考)

:記載なし (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法)

:強壮作用 消化促進作用 癒創作用 駆風作用 消毒作用 利尿作用 子宮機能促進作用 鎮静作用 収れん作用 癒傷作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)

:抗カタル、去痰++
 癒傷(瘢痕形成)+
 抗腫瘍(?)、免疫機能促進作用+++
 抗抑うつ
(*フランス・アロマテラピー大全より)

:からだに対する作用
 抗ウイルス、抗菌、滅菌、消炎、喀痰溶解、去痰、鎮痙(平滑筋に作用)、鎮痛、血行促進、免疫刺激、副腎皮質類似作用(副腎皮質ホルモンの分泌調整)、瘢痕形成促進、皮膚再生、脂性肌の皮脂分泌調整、収れん、
:精神に対する作用
 精神刺激、不安解消。 注アデン種としての記載
:からだに対する作用
 強い緊張緩和作用と鎮痙作用、ホルモン調整
:精神に対する作用
 精神力向上、バランス調整
 注エリトリア種としての記載
(*アロマ療法大全より) 

:抗腫瘍作用、抗うつ作用、去痰作用に加えて強い免疫刺激作用があると考えられている。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

適用(参考)

:記載なし (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法)

:潰瘍 出血 腺病 カタル 消化不良 創傷 気管支援 スキンケア 白帯下 月経過多 精液漏 よう(カルプンケル) 喉頭炎 せき 淋病
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)

:カタル性および喘息性気管支炎;喘息++
 創傷、潰瘍
 ガン(?)、免疫不全+++
 神経性抑うつ症++
(*フランス・アロマテラピー大全より)

:気管支炎 喘息 潰瘍 スキンケア にきび リウマチ性疾患 関節炎 免疫力低下 抑うつ性の不機嫌 不安
 注アデン種としての記載
:月経困難 更年期症候群 ストレス 筋肉緊張 睡眠障害 抑うつ性の不機嫌
 注エリトリア種としての記載
(*アロマ療法大全より) 

:喘息、気管支カタル、免疫不全、神経性の落ち込みに。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑