精油のプロフィール:ブラックペッパー
目次
1.ブラックペッパー精油のプロフィール
2.ブラックペッパー精油の色、香りの特徴
3.ブラックペッパー精油のオススメの使いかた
4.ブラックペッパー精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
5.ブラックペッパー精油を使ったレシピ
1.ブラックペッパー精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)
原料植物名:コショウ、ペッパー
学名:Piper nigrum
科名: コショウ科
種類:低木
産地の例:スリランカ、インド、マダガスカル
抽出部位:果実
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:β-カリオフィレン、α-ピネン、ファルネセン、リモネン
インド南部から南東部の海岸地帯が原産のつる性の多年性す植物です。完全に熟す前の果実を乾燥させ、果皮が黒色になったものがブラックペッパー(黒コショウ)です。
古くからスパイスとして使われてきました。中世ヨーロッパでは金と同等の価値があり、その需要が増えたことから大航海時代をもたらしたともいわれています。
スパイスや香料としての利用のほか、生薬として漢方(中医学)でも利用されています。
2.ブラックペッパー精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:スパイス系 (アロマテラピー図鑑より)
:スパイシーな、刺激的な、ホットな (AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストによる。
:ピリっと鋭い、目の覚めるようなスパイシーな香り(生活の木カタログより)
:スパイシーで暖かい香り(*アロマ療法大全より)
:ホットでシャープ、目の覚めるような香り。フルーテイーで、同時にスパイシーな香り。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:ミドルノート
香りの強さ:中
(3)色(参考)
:無色(アロマテラピー図鑑より)
:無色(*アロマ療法大全より)
3.ブラックペッパー精油のオススメの使い方
使用の難易度:初級者向き
使い方(アロマテラピー図鑑より)
マッサージオイルに。便秘な改善。
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、トリートメント、湿布、アロマクラフト
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
気持ちをリフレッシュさせる。 |
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冷淡になった心を温め、情熱を取り戻す。 |
体へ
体を温め、血行をよくし、代謝を促す。 |
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便秘を解消し消化を助ける。 |
呼吸器系を強化させる。 |
肌へ
打ち身の治りを促す。 |
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使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 妊娠初期、分娩前後の使用は控え、妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。
4.ブラックペッパー精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:記載なし (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法)
:引赤作用 解熱作用 消毒作用 緩下作用 健胃作用 鎮痙作用 強壮作用(とくに脾臓) 催淫作用 鎮痛作用 駆風作用 刺激作用 利尿作用 解毒作用 消化促進作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:抗カタル、去痰、分泌物の粘性低下++
各種消化液分泌線の強壮刺激促進+++
鎮痛、歯痛+++
歯痛+
解熱+
(*フランス・アロマテラピー大全より)
:からだに対する作用
消炎、血行促進、加温、鎮痛、鎮痙、活力向上、軽い喀痰溶解作用、皮膚の代謝促進。
:精神に対する作用
気分爽快、活力向上、心の安定化、心の構造調整
(*アロマ療法大全より)
:抗カタル作用、去痰作用、分泌腺の刺激作用、催淫作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
適用(参考)
:記載なし (*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法)
:嘔吐 カタル コレラ 悪心 下痢 歯痛 かぜ 鼓腸 消化不良 食欲喪失 熱病 胸やけ せき 排尿障害 めまい 赤痢 扁桃周囲炎 流感 疝痛 便秘
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:歯痛+++
アンギナ、消化機能および肝臓膵臓機能の各不全+++
喉頭炎、慢性気管支炎
リウマチ、リウマチ痛++
発熱+
性的衰弱症+
(*フランス・アロマテラピー大全より)
:脂性肌、にきび 筋肉緊張 リウマチ性疾患 ぎっくり腰(腰痛) 月経前症候群 更年期障害 性欲減退 気力低下
(*アロマ療法大全より)
:歯痛、喉頭炎、慢性気管支炎、リウマチ、性欲減退に
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑