精油のプロフィール:ネロリ

目次
 
1.ネロリ精油のプロフィール
2.ネロリ精油の色、香りの特徴
3.ネロリ精油のオススメの使いかた
4.ネロリ精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について
5.ネロリ精油を使ったレシピ

1.ネロリ精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)

 
 
 
原料植物名:ビターオレンジ
学名:Citrus aurantium
科名:ミカン科
産地の例:フランス、モロッコ、チュニジア、イタリア
抽出部位:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:ゲラニオール、酢酸リナリル、ネロール
      ネロリドール(特徴成分 、リナロール、リモネン
 
 17世紀末イタリアのネロラ公国の公妃マリー・アンヌが、ビターオレンジの花の精油を愛用し、それが社交界で流行したことから、「ネロリ」と呼ばれるようになりました。
 たくさんの花かららわずかな量しかとれない貴重な精油です。
 柑橘系の植物から得られますが、精油の抽出部位が花であること、水蒸気蒸留法で得られることから光毒性はありません。花からネロリ精油が得られるほか、葉や果実からも精油が得られます。葉から得られる精油はプチグレンと呼ばれ、古くから幅広く使われてきた精油のひとつです。

 

2.ネロリ精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

香りの特徴:フローラル系 (アロマテラピー図鑑より)
 
:華やかな、明るい、柔らかい (AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストによる。
   :美しいフローラル系の香り香り(生活の木カタログより)
:力強くフレッシュで誘惑的な香り
(*アロマ療法大全より)
:フローラル、パウダリーでアルデヒド様の香り。ほのかにスパイシーで、グリーンノートの香りのすることもある。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 
:力強くフレッシュで誘惑的な香り
(*アロマ療法大全より)
 
:フローラル、パウダリーでアルデヒド様の香り。ほのかにスパイシーで、グリーンノートの香りのすることもある。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:ミドルノート 
 
香りの強さ:強
 

(3)色(参考) 

:淡黄色(アロマテラピー図鑑より)
 
:淡い黄色(*アロマ療法大全より)
 
:黄色がかった色(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)

3.ネロリ精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

アンチエイジングのためのフェイシャルマッサージに。
 
適用可:芳香浴、沐浴、トリートメント、アロマクラフト
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

不安、緊張をほぐし、気持ちを落ち着ける。
交感神経を鎮め、不眠症を改善する。

体へ

下痢の症状をやわらげる。
血行をよくする。
催淫効果がある。

肌へ

肌に弾力を与え、しわやたるみを防ぐ。

 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 妊娠初期、分娩前後の使用は控え、妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。

4.ネロリ精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介 

特性(参考)

:心臓の収縮度合いを減少させる作用 交感神経の感受性を減退させる作用 かるい催眠作用
 (*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:強心作用 催淫作用 鎮痙作用 強壮作用 消化促進作用 鎮静作用 抗抑うつ作用 消毒作用 デオドラント作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より:学名Citrus vulgarisとして記載されているが、同義語であると想定される。)
 
:プラスに帯電
 抗感染、抗菌(大腸菌)、抗ミコバクテリア、抗寄生虫(鉤虫(十二指腸虫)、ランブル鞭毛虫)+++ 
 静脈強壮+
 消化器強壮(肝臓膵臓の)+
 神経強壮(再充電、平衡回復)、抗よくうつ、+++、抗高血圧
(フランス・アロマテラピー大全より)
 
:からだに対する作用
 強い抗菌作用、抗ウイルス、解熱、鎮痙、鎮掻痒、エネルギーバランスの調整。
;精神に対する作用
 鎮静、緊張緩和、気分爽快、バランス調整。
(*アロマ療法大全より)
 
:抗うつ作用、神経強壮作用
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
 

適用(参考)

:心臓の痙攣、心悸亢進 不眠症
 (*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法より)
 
:下痢(慢性) 神経の緊張 ヒステリー ショック スキンケア 抑うつ症 心悸亢進 不眠症
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より:
 注:学名Citrus vulgarisとして記載されているが、同義語であると想定される。)
 
:肝臓不全、細菌性および寄生虫性腸炎+++
 静脈瘤、痔核+
 気管支炎、胸膜炎、肺結核++
 疲労、神経性抑うつ症+++
 高血圧+
 分娩(トーヌス(緊張度)の維持)
(*フランス・アロマテラピー大全より)
 
:風邪。小児にも使用可 小児の腹痛 片頭痛 スキンケア 皮膚の痒み 自律神経失調 妊娠線 妊娠中の吐き気 出産準備 ストレス 抑うつ性の不機嫌 不安 心的外傷 依存症
(*アロマ療法大全より)
 
:寄生虫、痔、結核、疲労、神経性のふさぎ、出産時に。
 夜間に使用すると、不眠を和らげてくれる。他には気持ちを明るくさせ、気分を高揚させてくれる。
 外用ではオイリースキンやドライスキンに適しており、肌を柔らかくしトータルスキンケアで非常に多くの恩恵をもたらしてくれる。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑