精油のプロフィール:サンダルウッド
目次
1.サンダルウッド精油のプロフィール
2.サンダルウッド精油の色、香りの特徴
3.サンダルウッド精油のオススメの使いかた
4.サンダルウッド精油の作用、効能について(参考)
★精油の作用、効能について
5.サンダルウッド精油を使ったレシピ
1.サンダルウッド精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)

植物名:サンダルウッド
和名:ビャクダン
学名:Santalum album(サンダルウッド・インド)
科名: ビャクダン科
主な産地:インド、スリランカ、インドネシア(サンダルウッド・インド)
抽出部位:心材
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:α-サンタロール(特徴成分)、β-サンタロール(特徴成分)、サンタレン、サンテノン(サンダルウッド・インド
サンダルウッドは古くから宗教と深い結びつきがありお香として瞑想や宗教儀式にまた仏像や仏具に用いられてきました。
伝統的に、マイソールを中心にしたインド南部が高品質のサンダルウッドを産出していましたが、現在インドでは保護樹林となっており、伐採は州政府により厳しく管理されています。そのためインド産の供給量が減り、近年はインド産によく似た香りのオーストラリア産のサンダルウッドの流通量が増加しています。オーストリラリア産は、インド産と植物起源の異なるビャクダン属の別種です。
半寄生植物で、他の根に寄生して養分を得て生育します。
サンダルウッド精油は心材とその周辺などから得られます。心材から得られたものは光沢と強い香りがあり品質がよいため、アロマテラピーでは主にこの部位から得られる精油を用います。
サンダルウッド•オーストラリア
植物名:サンダルウッド
和名:ゴウシュウビャクダン
学名:Santalum spicatum
科名:ビャクダン科
種類:高木
産地の例:オーストラリア
抽出部位:心材
精油製造法:水蒸気蒸留法
主要成分、特徴成分例
アルコール類 セスキテルペンアルコール類:α—サンタロール(特)β—サンタロール、α—ビサボロール
特徴
オーストラリア原産の常緑高木で、西オーストラリアの広い地域に分布するインド産によく似た香り。作用もインド産と似ている。
2.サンダルウッド精油の色、香りの香りの特徴(参考)
(1)香りの特徴
香りの特徴:オリエンタル系 (アロマテラピー図鑑より)
:お香のような、豊かな、官能的な (AEAJ認定アロマブレンドデザイナー公式テキストによる。)
:ウッディーで甘く、オリエンタルでデリケートな香り。日本では白檀とよばれ香木として親しまれている。(生活の木カタログより)
:森林の中にいるような甘い癒し系の香りであるが、わずかに尿にも似ている。
(*アロマ療法大全より)
:ハチミツやシロップのような、甘く、ウッデイー、フローラルでドライな香り(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)
(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)
揮発度:ミドルノート
香りの強さ:中
(3)色(参考)
:淡黄色がかった黄色(*アロマテラピー図鑑より)
:無色-薄黄色(*アロマ療法大全より)
:透明〜やや白っぽい色
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
(4)その他(参考)
:高粘性(*アロマ療法大全より)
3.サンダルウッド精油のオススメの使い方
使用の難易度:初級者向き
使い方(アロマテラピー図鑑より)
ゆったりと深い呼吸をしたい吸入法、手浴法を。寝つきが悪い時はトリートメント法を。気持ちを落ち着かせたいときは芳香浴法、(サンダルウッド・インド)
肌を柔軟にする作用があるため、トリートメントによい。(サンダルウッド・オーストラリア)
適用可:芳香浴、沐浴、スチーム吸入、トリートメント、湿布、アロマクラフト
精油の働き(アロマテラピー図鑑より)
心へ
強い鎮静作用で心を鎮め、穏やかにする。 |
---|
性感を高め、性欲をかきたてる。 |
体へ
のどの痛みなど気管支系の不調を改善する。 |
---|
心臓を強化し、血行を促進する。 |
肌へ
肌を柔らかくし、トラブル肌を改善する。 |
---|
切り傷やひび割れを改善する。 |
このような時にオススメ!
気持ちを落ちつけたいときに。プレッシャーや緊張を感じるときは、リラックスできる香りのサンダルウッドを芳香浴器に1〜5滴落としてゆっくり深呼吸をしてみましょう。(アロマテラピー検定公式テキスト1級より)
使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)
- 妊娠初期、分娩前後の使用は控え、妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用。
4.サンダルウッド精油の効能について(参考)
*著名な参考文献より紹介
特性(参考)
:尿路および肺の殺菌消毒作用 強壮作用、催淫作用 収れん作用(木部)
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:強壮作用 抗抑うつ作用 鎮痙作用 去痰作用 催淫作用 鎮静作用 駆風作用 収れん作用 利尿作用 抗炎症作用 消毒作用
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:リンパ管および静脈のうっ滞+++
強心++
神経鎮静
(*フランス•アロマテラピー大全より)
:からだに対する作用:
抗菌、弱い抗真菌作用、滅菌(消毒)作用、消炎、代謝活性化、リンパ流の促進、静脈強壮、ホルモン調整、皮膚再生、バランス調整
:精神に対する作用
精神力向上 元気回復 調和 刺激緩和 催淫。
(*アロマ療法大全より)
:リンパ系、静脈系のうっ血除去、心臓強壮作用。ローズやジャスミンとブレンドした場合、催淫作用がある。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
適応(参考)
:インポテンツ 慢性気管支炎 慢性の下痢(木部を使う)
(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法より)
:嘔吐 喉頭炎 膿漏 悪心 座瘡(にきび) 不眠症 カタル しゃっくり 膀胱炎 気管支炎 神経の緊張 抑うつ症 結核 スキンケア 淋病 下痢 せき
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
:静脈瘤、小骨盤のうっ血++
心臓疲労++
神経痛、座骨神経痛、腰痛
(*フランス•アロマテラピー大全より)
:頭痛、リンパうっ滞、歯肉炎、スキンケア、真菌症(カンジダアルビカンス感染)、陰部のケア、月経前症候群、生理痛(月経困難)、更年期障害、性欲減退、ストレス、睡眠障害、多動、気分の変動
(*アロマ療法大全より)
:多くの香水のブレント、マッサージオイルのブレンドや全ての肌質のスキンケアに、肌を癒し保湿させる特性があることからローションや沐浴に有用である。内用で膀胱炎やインポテンスの治療に用いられてきた。古代では、さまざまな疾病、特に淋病の治療などに使われてきた。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375より)
★精油の作用、効能について
現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
参考になれば幸いです。
著名著者による文献
*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
*アロマ療法大全
*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375
その他一般的なアロマテラピーの文献
*アロマテラピー図鑑