精油のプロフィール:クラリセージ

目次
 
1.クラリセージ精油のプロフィール
2.クラリセージ精油の色、香りの特徴
3.クラリセージ精油のオススメの使いかた
4.クラリセージ精油の作用、効能について(参考)
 ★精油の作用、効能について
5.クラリセージ精油を使ったレシピ

1.クラリセージ精油のプロフィール(日本アロマ環境協会 アロマテラピー検定 公式テキスト1級より)

 
 
 
原料名:クラリセージ
学名:Salvia sclarea
科名: シソ科
種類:二年層
産地の例:ウクライナ、ロシア、アメリカ
抽出部位:花と葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
成分の一例:酢酸リナリル、リナロール、スクラレオール(特徴成分)
 
 成長すると高さ1mほどに育つ直立の2年草で、名前の「クラリ(clary)」の由来は、この植物を煎じた液を目につけると視界がはっきりするとされ、ラテン語の「clarus(明るい」からきたといわれています。
 クラリセージ精油は香りが強いため、使用量に注意が必要です。

2.クラリセージ精油の色、香りの香りの特徴(参考)

(1)香りの特徴

香りの特徴:ハーブ系 (アロマテラピー図鑑より)
 
・やや甘い、パウダリーな、ハーバルな香調(AEAJ認定アロマブレンド公式テキストにより)
 
・香料としての利用はマスカットに似た香りを持つことから、マスカットワインの風味づけに使用したのが最初。(アロマテラピー検定公式テキスト1級)
 
 

(2)香りのノート(参考) (アロマテラピー図鑑より)

揮発度:トップ〜ミドルノート 
 
香りの強さ:中〜強
 

(3)色(参考) (アロマテラピー図鑑より)

:淡淡黄色(*アロマテラピー図鑑より)

3.クラリセージ精油のオススメの使い方

使用の難易度:初級者向き

 

使い方(アロマテラピー図鑑より)

婦人科系のトラブル改善のためのトリートメントオイルに
 
適用可:芳香浴、沐浴、湿布、アロマクラフト
低濃度で使用:トリートメント
 

精油の働き(アロマテラピー図鑑より)

心へ

緊張や不安で疲労した神経をほぐす。
パニック状態の陥ったとき、平成に戻す。

体へ

月経不順に働く。
血行を促進して体を温める。

肌へ

髪の毛の成長を促進する。
脂性肌をととのえる。

 

このような時にオススメ!

 仕事が忙しい時に、オンとオフを上手に切り替え、自宅ではリラックスしたいもの。テイッシュペーパーなどに1〜2滴つけ香らせたい場所に置く芳香浴など簡単な方法で楽しみましょう。(アロマテラピー検定公式1級より)
 

使用上の注意(アロマテラピー図鑑より)

  • 妊娠中、授乳中の使用は避ける。
  • 刺激性があるため、低濃度での使用がおすすめ。

4.クラリセージ精油の効能について(参考)

*著名な参考文献より紹介

 

特性(参考)

:項目としては記載なし、セージの項目に追加で記載(*ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法)
 
:強壮作用 抗抑うつ作用 神経強壮作用 駆風作用 催淫作用 鎮痙作用 血圧降下作用 子宮機能促進作用 鎮静作用 健胃作用 収れん作用 通経作用 抗炎症作用 消化促進作用 デオドラント作用 抗痙攣作用 消毒作用 
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:プラスに帯電、ついでマイナスに帯電
 エストロゲン様作用(スクラレオールはエストロゲン類と類似)、催淫
 静脈強壮
 抗糖尿病(現在研究中)
 抗コレステロール血症
 弱い抗感染、場合場合で発揮される抗菌(クレブシュラ菌、緑膿菌)、抗真菌
 鎮痙、抗癲癇、リラックス
 神経強壮(延髄および小脳にたいする作用
(*フランス•アロマテラピー大全より)
 
:からだに対する作用:
 抗菌、抗真菌、ホルモン調節、鎮痙、緊張緩和
:精神に対する作用
 緊張緩和、バランス調整、活力向上、精神刺激、催淫
(アロマ療法大全)
 
:エストロゲン作用があり、更年期障害のほてりや催淫剤としても有効である。鎮痙作用や癇癪性の発作を減らし、リラックスさせ、神経強壮作用があろとも考えられている
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)
 

適応(参考)

:項目としては記載なし、セージの項目に追加で記載(*ジャンバルネ博士の植物=芳香療法)
 
:咽喉の感染症 結膜炎 腎臓障害 インポテンツ 高血圧 スキンケア 潰瘍 鼓腸 癤 痙攣 消化不良 疝痛 月経困難 神経衰弱 白帯下 ヒステリー 無月経 冷感症 百日ぜき 抑うつ症
(*アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際より)
 
:無月経++++、少量月経
 更年期直前+++、性器の各種感染症(ホルモン不足が原因となっているもの)
 循環器系各種障害、静脈瘤、痔核、動脈瘤
 コレステロール
 神経疲労
(*フランスアロマテラピー大全より)
 
:高血圧、痔、女性器の真菌症、筋肉緊張、更年期症候群、月経前症候群、生理痛(月経困難)、無月経、出産準備(会陰マッサージ)、ストレス(*アロマ療法大全より)
 
:無月経、月経不順、痔、神経疲労、のぼせを改善させるための香りの吸入に。喉の痛みにもうがいとして用いることができる。香りは、落ち込みから気分を引き上げてくれ、月経前症候群や感情的な苦痛を和らげる助けをしてくれる。穏やかに気分を酔わせる作用があり、幸福感を起こさせる。
(*エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375、より)

★精油の作用、効能について

 現在書籍およびネット上には、精油の効能についてさまざまな情報が出されています。
本当なのか実際にどうなのか確認したい人は多いと思います。精油の効能を知りたくて、当サイトにたどりついた人もいるかもしれません。
 精油は植物に含まれている様々な成分を濃縮したものです。これまでの長い植物療法の歴史からも、近年行われているいろいろな研究からも、精油が人体に様々な作用をすることは間違いないでしょう。(プラス面、マイナス面とも)。
 しかし、様々な成分が含まれている複雑な物質である精油が、これまた複雑な人体システムに作用する詳細はまだほとんどわかっていないというのが実際のところです。
 精油の効果についての様々な情報について、当サイトでどれが正しいか間違っているか結論することは正直なところ無理です。
 そこで、当サイトでは、参考文献として取り上げている文献の記載を、参考として列記しています。
 取り上げた以下の参考文献は、それぞれアロマテラピーの世界ではみとめられている文献です。
 参考になれば幸いです。
 
著名著者による文献
ジャン•バルネ博士の植物=芳香療法
アロマテラピー <芳香療法>の理論と実際
*フランスアロマテラピー大全
アロマ療法大全
エッセンシャルオイル&ハーブウオーター375 
 
その他一般的なアロマテラピーの文献
アロマテラピー図鑑